1943(昭和18)年に始まった有珠山噴火によって誕生。わずか2年ほどの噴火活動によってできた溶岩ドームです。
噴火当時は、戦争中の混乱期でした。食料も資材も不足する中、当時の壮瞥郵便局長だった三松正夫氏は火山に魅せられ、寝食を忘れて生成過程を観測。その貴重な資料は、のちに国際火山会議で「ミマツダイヤグラム」と命名され、世界から賞賛されました。
さらに、三松氏は火山保護のためにこの地を購入。現在も子孫が受け継ぐ私有地であり、個人が所有する国の特別天然記念物は、世界的にも珍しいものです。
昭和新山を含む洞爺湖有珠山地域は2009年、「世界ジオパーク」日本第1号として登録されました。また、昭和新山の周辺には、三松正夫記念館をはじめ、飲食店、土産店、熊牧場、ガラス館、有珠山ロープウェイなどがあります。
洞爺湖南岸にある二重式活火山。
2万年ほど前に形成され、約7〜8千年前の
山体崩壊で現在の姿に近くなりました。
20世紀だけでも4度の噴火活動が観測され、
1977(昭和52)年の噴火口は、ロープウェイに乗って
見に行くことができます。
壮瞥町と登別市との境にそびえる標高1230.8mのオロフレ山。
その頂上部にあるオロフレ峠展望台からは、
晴れた日には倶多楽湖、太平洋、洞爺湖、羊蹄山などを見渡すことができ、そのスケールの大きさは圧倒的です。
夏、登山道では可憐な高山植物の花々を楽しむことができます。
さらに秋は雄大で鮮やかな紅葉が、冬は幻想的な樹氷が見られるなど、
四季折々に変化するダケカンバと針葉樹の混交林が見事です。
道道2号線(洞爺湖〜登別線)は、冬期夜間(17:00〜翌9:00)通行止め
瀧不動尊が見守る洞爺カルデラ外輪山にある「壮瞥公園」は、
約8万6千㎡もの面積を誇る公園。展望台からは洞爺湖が一望でき、
遥か先には羊蹄山、さらに視線を振れば有珠山や昭和新山までを見渡せる、
周辺屈指のビュースポットです。
梅の名所としても知られ、約300本もの豊後梅が見頃となるのは、例年5月中旬頃。
色づく梅林越しに青い湖と残雪を冠した羊蹄山の色彩美が楽しめます。
梅の開花情報は、TOPページのブログをご覧ください。